東京精神神経科診療所協会
会長 平川 博之
東京精神神経科診療所協会(東精診)は、今から約30年前、東京精神科医会として発足しました。当時の精神科医療の主流は精神病院でした。その陰に隠れて、小さな歩みではありましたが、私たち精神科診療所は、身近なこころのかかりつけ医として、地域に根付いた外来精神科医療を展開してきました。特に、精神科医療=入院医療、精神科=精神病、精神病=治らない病気といった、精神疾患や医療への誤解や偏見を解消することに力を注いできました。その結果、精神科を受診する抵抗感は以前とは比較にならないほど少なくなりました。受診される方が増えると共に、多様なニーズに応えるため、精神科診療所の数もここ10年余りで1.5倍に増えました。時を同じくして精神科医療に対する国の施策も「入院」から「地域生活中心」へ大きく舵が切られ、今では、精神科診療所が地域精神科医療の中心的な担い手となっています。それに伴い、私たち東精診が果たすべき役割、責任もより大きなものとなり、救急事業、相談事業、研修会や市民公開講座の開催など様々な公益事業を行っています。この協会ホームページも大切な事業の一つです。
現在東京精神科診療所協会の会員数は約200名です。一方、都内で精神科の看板を掲げている精神科医療機関は1000を超えるとも言われています。
ご存知かと思いますが、「精神科」「内科」「小児科」といった科目の看板は、その分野の専門家であろうとなかろうと保健所に申請し、受理されれば看板を揚げることができます。ですから、看板だけでは精神科の専門家かどうかはわかりません。昨今、精神科医療の現場での不適切な投薬や診療についての報道が度々なされていますが、これらの中には非精神科医によるものも数多く含まれているようです。
私どもの協会は、精神科の専門知識やトレーニングを積んだ上で取得できる、精神神経学会の「認定精神科専門医」や、国の定める「精神保健指定」等の精神科領域の専門資格を持っていることが入会の条件となっています。ですから当協会の会員であれば、一定の精神科医療水準が担保されています。
このホームページから「安心して受診できる身近な精神科医療機関」をご案内します。
また、精神科には統合失調症、うつ病、社会不安、対人恐怖、強迫性障害、パニック障害、適応障害、認知症といった様々な疾患や、児童・青年期、老年期といった年代別に現れてくる病気もあります。治療や支援方法も精神療法、薬物療法、心理カウンセリング、デイケア、復職支援プログラム、生活指導など多種多様です。よって、診療所ごとにその専門性も様々です。ホームページでは、それぞれの診療所の持つ機能や専門分野についての情報を掲載しています。
近所の診療所を探したい、専門分野を知りたいなど、受診先で困られている際、是非ご活用ください。